EXPERIENTIAL THERAPY
遊学館の体験型療育プログラム
体験型療育の目的
自然や地域社会と関わるために!各種イベントへ積極的に参加します。
集団活動をするために!制作物など目標をもってみんなで作ります。
「好き!」「楽しい!」を増やそう!探求する心を育てます。
体験型療育の目標
現実の世界や生活への
興味・関心、意欲の向上
- 問題発見や問題解決能力の育成
- 思考や理解の基盤づくり
- 教科等の「知」の総合化と実践化
- 自己との出会いと成就感や自尊感情の獲得
- 社会性や共に生きる力の育成
- 豊かな人間性や価値観の形成
- 基礎的な体力や心身の健康の保持増進
相手の気持ちや立場を考える想像力
- 物事に対して自発的に取り組むこと
- 仲間とのコミュニケーション能力
- 自立心
- 主体性
- 協調性
- チャレンジ精神
- 責任感
- 創造力
- 異なる他者と協働する能力
体験型療育の必要性
可能性の選択肢を増やす
体験活動は、子どもの心の成長にも大切です。小さいころからのさまざまな体験を通して、子どもは感覚を働かせ、運動をし、ものをつくり、想像します。また、さまざまな体験活動を通じて家族や周囲の人々、地域や社会のために何かをすることで、子どもは喜びを感じるようになります。
体験活動の重要性について
体験型療育を取り入れることで、下記のような問題を解決することができます。※文部科学省より抜粋
近年の子どもをめぐる課題
このように、教育課程における体験活動の充実が進められてきたところであるが、依然として子どもの問題行動等が教育上の重要な課題として指摘されている。特に、人間関係をうまく作れない、集団生活に適応できない子どもの増加やいじめの陰湿化に代表される規範意識の低下、物事に創意をもって取り組む意欲の欠如、いわゆる「キレる」子どもの問題など、これまで見られた問題の深刻化とともに新しい教育課題の発生も指摘されているところである。これらの課題は様々な要因が絡み合って生じているものと考えられるが、問題の背景として、例えば次のような状況が挙げられるのではないかと考えられる。
自然や地域社会と深く関わる機会の減少
身体全体で対象に働きかけ、関わっていく体験活動では、「見る(視覚)」「聞く(聴覚)」「味わう(味覚)」「嗅ぐ(嗅覚)」「触れる(触覚)」を働かせ、物事を感覚的にとらえることが大きな意味を持つ。自然体験は、こうした感覚を総動員し、感性を最大限伸ばす可能性がある。地域に住む人々との交流を経験することで、共存の精神、自他共に大切するということを学んでいく。しかし、各種調査結果から、こうした体験は都市化の進展等とともにどんどん減っている。
集団活動の不足(「集団」から「個イコール孤」へ)
学齢期の子どもへの教育活動は集団での活動を基本として行われる。学校外での活動とあいまって、集団内の様々な人間関係の摩擦や集団で行動することで得られる独特の成就感・達成感等を通じて、集団を維持するために自らを律する精神や集団活動の意義を学び、社会性を徐々に体得していくものである。しかし、こうした体験が、少子化、都市化、情報化等の社会の変化に晒され、減ってきている。このため、集団行動を忌避し内に閉じこもる子どもや、集団の一員としての自覚や責任を十分認識できず、社会性ある適切な行動を選択できない、些細なことでも感情を制御できずいさかいを起こす子どもの増加が懸念されている。
物事を探索し、吟味する機会の減少
インターネットやマルチメディアの時代にあっては、情報を得ることが以前より非常に容易になるとともに、子どもが膨大な量の情報に晒されている。このような中で、情報の取捨選択が困難になるとともに、子どもが一つの物事に集中して考えたり、あれこれ思いをめぐらせる機会が減っている。
地域や家庭の教育力の低下
核家族化や共働き世帯の増加などの社会環境の変化に伴い、地域コミュニティが衰退するとともに、家庭の教育力の低下が指摘されている。本来は地域や家庭において育まれるべき早寝・早起きなどのしつけや基本的な倫理観・社会性の育成などが十分なされていないことがあるとされている。